住宅展示場に行ったことがないと、モデルハウス見学でどういった情報が得られるのかわからなくて不安に感じますよね。営業マンにしつこく勧誘されるのではと心配されている人も多くいます。
モデルハウス見学会では、図面やカタログを見るだけではイメージしにくい完成した住宅を体感し、家づくりの参考にできます。
またアンケートに答えなくてもモデルハウスをチェックできる見学会も多くありますので、家の購入を検討されている方はぜひ見学することをおすすめします。
この記事では、モデルハウス見学会に行くメリットや、モデルハウスの見学の流れについて解説します。
住宅展示場への見学を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
モデルハウスの見学に行く3つのメリット
まずはモデルハウスへ見学にいく3つのメリットについて解説していきます。
- 家のイメージがつかめる
- 設備や性能を体感できる
- プロに相談&質問できる
それぞれわかりやすく解説していきますね。
1.家のイメージがつかめる
モデルハウスを見学する大きなメリットは、家の中に入って部屋の広さや天井の高さなどを実感できることです。
図面や写真に「◯m²」「◯坪」と書かれていても、その家の広さがピンとこないですよね。
例えば、同じ吹き抜けでも1.5階建てか2階建てかによって、部屋の開放感や明るさ、印象は大きく変わります。
また、各階段の高さや収納スペースの大きさ、ベランダの広さなども、図面ではなかなか想像しにくいポイントです。
モデルハウスを見学することで、「実際にどれくらいの広さがあるのか」「住んでみて家事動線は確保できるのか」「使い勝手はいいのか」など、確認できます。
場合によっては地域・エリアによって畳1枚の基準が異なる事もありますので、念のため確認することをおすすめします。
2.設備や性能を体感できる
注文住宅では、家の住み心地も重要なポイントです。特に家の性能は、建築後に変更・追加することが難しいため、設計段階で見極める必要があります。
モデルハウスでは、その住宅に採用されている各機能・性能を確認できます。
例えば、2階で子供が走り回ったり、部屋で楽器を演奏していたりすると、どこにどの程度響くのかをチェックすることができるかもしれません。
また、空調効率を高めるための間取りや、換気効率を高めるための窓の配置なども確認することもできます。
断熱性能を確認したい場合は、外気温と室内温度の差が大きい真夏や真冬に訪問することをおすすめします。
3.プロに相談&質問できる
モデルハウスを見学する際には、ほとんどの場合、住宅のプロが案内役を務めます。
そのため、住宅に使われている設備の詳細について質問したり、見学しながら住宅に関する疑問や不安を相談したりすることもできるんですね。
もちろん、見学しているモデルハウスに備わっていない性能や、採用するか迷っている設備について質問しても問題ありません。
また、間取りや設備によって工期や費用が変わることや、住宅ローンや税金、補助金などに関する質問も可能です。
メディアサイトやインターネットではあまり公開されていないリアルな情報や、お得なイベント・キャンペーン情報も聞ける可能性があります。
モデルハウスを見学までの3STEP
モデルハウスを見学する際には、事前の準備が大切です。
事前に計画を立て、見学当日のシミュレーションを行うことで、限られた時間の中で欲しい情報を手に入れることができます。
住宅によって異なりますが、1軒あたり1〜2時間程度が目安です。当日は、見学したい家の数を考慮し、十分な時間の余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。
以下、効率よくモデルハウスを見学するための手順をご紹介します。
【STEP1】事前に要望をまとめておく
モデルハウスの見学は、住まいのプロと話ができるチャンスです。家づくりで気になること、わからないことを事前にリストアップし、見学会当日に担当者に確認しましょう。
また、「この設備を見てみたい!」など、気になることがあれば、その内容も書いておくことをおすすめします。
いざ見学に行ってから「何を聞けばいいんだろう」と考えて時間を無駄にしてしまうことがないよう、事前に要望をまとめておくことが大事になります。
【STEP2】見学したいモデルハウスを選ぶ
見学するモデルハウスを選び優先順位を決めます。住宅展示場には複数のモデルハウスがあり、1日ですべてのモデルハウスを見学しきることは難しいです。
見たいモデルハウスを2~3件に絞ることをおすすめします。
モデルハウスをじっくり見学するには、1~2時間かかることも珍しくありません。
あまりに見学時間が長いと、お子さまが落ち着かないこともあります。まずは「絶対に見たい」モデルハウスから見学するのが鉄則です。
【STEP3】実際に物件を見に行く
見学会当日は、担当者がモデルハウスを説明しながら見学します。
予約時や見学前にアンケートに答える場合が多いです。ご家族のニーズや好み、疑問点などを詳しくお伝えいただくと、個々の状況を考慮した上で、実際の暮らしのイメージが湧くような見学会になります。
検討の段階で深い話をしたくない、個人情報を知られたくないという方は、アンケートが不要なツアーもありますので、そちらを選ぶことをオススメします。
見学をする際の5つのチェックポイント
家づくりにモデルハウス見学を活かすためには、細部まできちんとチェックすることが大切です。
見学する際にチェックするポイントは以下の5つです。
- ポイント1:部屋の広さや間取り
- ポイント2:収納の量は十分か
- ポイント3:洗面所やトイレなどの水回り
- ポイント4:キッチンや物干し場などの家事動線
- ポイント5:住宅の基本性能
上記それぞれについて詳しく解説していきますね。
ポイント1:部屋の広さや間取り
モデルハウスでは、見栄えをよくするために間仕切りを少なくして設計されているケースが多くあります。
しかし、そのような工夫が施された家は、実際に生活する上で不便なこともあります。
これから家を建てる方は、間取りをどの程度自由に変更できるかもチェックしておきましょう。
家の外観も大切ですが、それ以上に日々の暮らしに不便がないかどうかが重要です。部屋が広すぎてエアコンが効かない」「浴室と寝室が離れている」といった点もチェックしておくことをおすすめします。
ポイント2:収納の量は十分か
特に分譲モデルハウスを見学する際に気をつけたいのが、この収納です。デザイナーズ住宅は収納スペースが不足していることが多く、生活しにくいことがあります。
実際に住むことをイメージして確認することが大切です。新築の場合、ある程度カスタマイズできるので、どのような収納が良いのかを確認することが大切です。
ポイント3:洗面所やトイレなどの水回り
洗面所やトイレといった水回りの大きさ、サイズ、機能などを確認します。お風呂で足を伸ばせる浴槽かどうかも重要なチェックポイントです。
汚れが気になる水回りは、掃除のしやすさにも注目ですね。
また、洗濯物を取り込んでから干すスペースや、キッチンから洗濯機までの動線が家事をしやすいかどうかも重要なチェックポイントです。
ポイント4:キッチンや物干し場などの家事動線
キッチンのデザインや形状(対面式、クローズド、オープンなど)、そして大きさをチェックします。
対面式で奥にカウンタータイプの食器棚を設置したキッチンなど、キッチンの扉には様々な種類があります。
実際に設置されたキッチンの色も確認しておくと、後で扉を選ぶときに参考になります。食器棚もいろいろな形があるので、忘れずにチェックしましょう。
ポイント5:住宅の基本性能
日常生活をイメージしてみると、住宅の基本的な性能が分かりやすくなるかもしれません。
スタッフに確認した上で、ソファや椅子、床に座ったり、ベッドに寝転んだり、浴槽に入ったりしてみてください。目線が変わることで、間取りやデザインの見え方が変わってきます。
その他にも、ドアやサッシ、クローゼット、収納棚など、すべての扉やドアを開け閉めしてみましょう。ドアが重かったり、開けた後の空間が意外と狭かったりすることに気づくかもしれません。
モデルハウス見学の際の注意点
それでは、実際にモデルルーム見学に行く時は、どのようなことに注意すればいいのでしょうか?
モデルハウス見学の際の注意点は以下の2つです。
- 事前の予約は必須
- カジュアル過ぎない服装を選ぶ
上記2つに関してそれぞれ解説していきますね。
事前の予約は必須
住宅展示場に予約を入れることで、待ち時間なくスムーズに見学することができます。ピンポイントで予約ができるので、時間がないときでも効率よく見学することができます。
特に週末は混雑しやすいので、予約をしておくことをおすすめします。
土日は行楽客が多いことに加え、多くの住宅展示場がイベントやキャンペーンを実施しているため、モデルハウス見学以外の目的で住宅展示場に来場される方も多いです。
事前予約なしでは、そもそも見学できないという場合もあります。
カジュアルすぎない服装を選ぶ
見学に服装制限があるわけではありませんが、カジュアルすぎない服装がオススメです。ビジネスカジュアルとまでは言いませんが、普段着から崩しすぎていない格好が理想です。
モデルハウス見学で担当者となる人とは、今後の購入段階でもコミュニケーションを取る可能性もあります。
カジュアルすぎない服装で行くことで「ちゃんとしている」「真剣に購入を考えてもらえている」という好印象を与えることにつながります。
まとめ
今回はモデルハウスの見学について解説してきました。
今後注文住宅で新築を建てるのであればモデルハウスの見学は必須と言えるでしょう。モデルハウスの見学へ行く際は、以下の5つを意識しましょう。
- ポイント1:部屋の広さや間取り
- ポイント2:収納の量は十分か
- ポイント3:洗面所やトイレなどの水回り
- ポイント4:キッチンや物干し場などの家事動線
- ポイント5:住宅の基本性能
ただモデルハウスに行って見学をしても意味がありません。部屋の広さや収納、洗面所やトイレをはじめとした水回りは必ず確認しておきましょう。
また、生活動線を踏まえた上でチェックできるとより意味のあるモデルハウス見学になりますよ。